GALLERIA XA7R-R37(GeForce RTX 3070 × AMD Ryzen 7 3700X)レビュー&評価
標準スペック・サイズ
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グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB |
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CPU | AMD Ryzen 7 3700X(3.6-4.4GHz, 8コア, 16スレッド) |
メモリ | 16GB(PC4-25600, 8GBx2, 2チャネル) |
M2.SSD | 512GB(NVMe対応, Intel 660pシリーズ,M.2,読込速度 1500MB/s,書込速度 1000MB/s,QLC) |
電源 | 650W(80PLUS BRONZE) |
マザーボード | ASRock B550 TW(ATX, AMD B550 チップセット) |
PCケース | ガレリア専用 SKケース スタンダード(ATX, ガンメタリック) |
サイズ(mm) | 220(幅)x 440(奥行)x 480(高) |
重量 | 約 14 kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
※最新スペック・情報は必ず公式サイトにて確認下さい。 |
ドスパラのゲーミングPCシリーズ GALLERIA(ガレリア)から GALLERIA XA7R-R37 をお借りする事が出来たのでレビュー&評価してみたいと思います。
現在、ドスパラ通販サイト GALLERIA ゲーミングPCカテゴリデスクトップ 売れ筋ランキング堂々の1位の超ハイエンドモデルなので超注目の1台です。
グラフィックボードのメーカー
今回搭載されていたグラフィックボードは、ZOTAC(ゾタック)のZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edgeです。
FREEZ fan stop という、アイドル時にはファンの回転が停止する機能(アクティブファンコントロール)を備えています。
こちらのモデルについては、ちょうどでもないですが去年の11月に『ダメです!』でお馴染みの"散財DIY"YouTuberの私が大好きな吉田製作所チャンネルさんで紹介されていました。
忖度の無いレビューだとして、製品レビューにおいては信頼されているレビュアーさんでもあるので、リアルな感想がとても参考になります。
RTX 3090、3080とのスペック比較、そしてZOTACのメリット…これは『どのマザーと組み合わせてもイケる。』との事。
そしてサイズ感とデザインに対しての色々な面からの所感、後半はベンチーク比較(AMD Ryzen 9 3950Xで)という構成で見応えあります。
グラボは背面でがっちり二重にネジで固定されています。補助電源は 8pin x 2 でメモリは 8GB GDDR6X です。
GPU-Z(NVIDIA GeForce RTX 3070)
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TECHPOWERUP のサイトで詳細を見る | ZOTAC RTX 3070 Twin Edge Specs |
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メモリは Samsung製です。
グラボのインターフェース
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HDMI | DisplayPort |
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1 | 3 |
ゲーミング性能を測定
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 21873 | すごく快適 |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 11009 | とても快適 |
標準品質 | 13884 | 非常に快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 6 | 084131 | 快適に動作 |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 81661 | - |
バイオハザード6 |
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- | 29285 | RANK S |
GeForce RTX 3070 & AMD Ryzen 7 3700X 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
十分なスコアが出ています。FF では高設定だと"非常に快適"には届かずでした。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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12 327![]() |
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Graphics Score | CPU Score | |
13 359 | 8 576 | |
上位7%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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26 097![]() |
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Graphics Score | 33 195 | |
Physics Score | 23 125 | |
Combined Score | 10 825 | |
上位3%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位7%、FIRE STRIKE 1.1 でも上位3%というスコアでした。スコアの数値だけでいえば RTX 3080 から大幅に下げていますが、それでも上位数%の枠には入っています。
ゲームの快適さは?FPS値測定
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
最高品質 | 29 | 190 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
高品質 | 48 | 109 | |
標準品質 | 99 | 141 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
設定 6 | 195 | 277 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 431 | 731 | |
バイオハザード6 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 37 | 291 | |
GeForce RTX 3070 & AMD Ryzen 7 3700X 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
一応ゲームにおいてサクサクヌルヌル表示できる基準的な値が 60fps と言われていますが、全てのベンチマークソフトの全設定において十分なスコアです。
ほとんどゲームで高設定で高解像度のグラフィックでゲームを楽しめます。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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11 690![]() |
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Average frame rate | Target frame rate | ||
254.83 fps | 109.00 fps | ||
上位8%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
3D MARK に続き上位8%の性能でした。
動画編集・タスク系能力をチェック
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは9.3です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度をチェック
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各パーツの最高温度 |
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グラフィックボード(GeForce RTX 3070) | 71℃ |
CPU(AMD Ryzen 7 3700X) | 86℃ |
SSD(PHISON PS5012-E12S-512G) | 37℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークを動かしている間ずっと起動して測定していた数値になります。
グラボ、CPUの温度が若干高めでしょうか。
CPU-Z(AMD Ryzen 7 3700X)
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CPU-Z Ver. 1.95.0x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 525 |
CPU マルチスレッド | 5448.4 |
リファレンスは Intel Core i7-10700 です。
CINEBENCH R23(AMD Ryzen 7 3700X)
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CINEBENCH R23 の測定結果 |
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CPU(Multi Core) | 11281 pts |
CPU(Single Core) | 1275 pts |
MP Ratio | 8.85 x |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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6 711![]() |
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上位11%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
ここでも上位11%の性能でした。
CrystalDiskMark(M.2 SSD)
PHISON PS5012-E12S-512G 512.1GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 3445.15 | 2538.42 |
Seq Q1T1 | 2184.00 | 2538.44 |
RND4K Q32T16 | 1740.68 | 2527.49 |
RND4K Q1T1 | 55.62 | 206.59 |
メーカー公式サイトの商品ページ |
目隠しパーツのチェック
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無いいわゆる"目隠しパーツ"群を見ていきます。CPUクーラー、マザーボード、メモリをチェックしてみました。
こちら↑は右側面のパネルを開けた状態です。
こちらは左側面からのアクセス。マウントなしで最大で 3.5インチドライブが2つ、5インチドライブが2つ、搭載できます。このモデルはオールフリー状態。
CPUクーラー
GALLERIA XA7R-R37 には標準構成では AMD Ryzen 7 3700X リテール品のCPUクーラー…色彩制御されたLED照明付きの照光式クーラーである Wraith Prism を搭載しています。
Inltel のリテール品よりも機能面で充実しているのが AMD製 CPU の特徴でもあります。上の動画では色々な調整方法が解りやすく解説されています。
マザーボード
マザーボードはASRock B550 TWで、これは BtoB モデルのマザーボードでした。
コンシューマー向け(一般消費者向け)のモデルASRock B550 Phantom Gamingを軸として特別チューニングをしているモデルという事です。
GALLERIA で採用している各パーツが最適に安定して動作するように設定していて、Pro4 のm.2ヒートシンクを足した外観に仕上がってますが、青のドスパラカラーがアクセントで入っていたりします。
Twitter とかで GALLERIA の中をチェックした人たちから『Steel Legend(ASRock B550 Steel Legend)みたいなのが入ってる。』という声があったようですが、正解がコチラとなります。
因みに TW というのはドスパラの母体である、株式会社 THIRDWAVE(サードウェーブ)から来ています。
バックパネルインターフェース
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PS/2 | キーボード/マウス | 1 |
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HDMI | - | 1 |
USB 3.0 | - | 6 |
LAN | - | 1 |
S/PDIF出力(光角型) | オプティカル | 1 |
オーディオジャック | - | 5 |
USB端子の数は合計6つ。Display Port が無いです。
メモリ
SAMSUNG M378A1G44AB0-CWE |
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容量(1枚当り) | メモリチップ規格 | モジュール規格 |
8 GB | DDR4-3200 | PC4-25600 |
メーカー公式サイトの商品ページ |
メモリは SAMSUNG 純正の SAMSUNG M378A1G44AB0-CWE が2枚という構成でした。メジャーなBTOメーカーで採用頻度高い SAMSUNG です。
PUBGをプレイした体感とFPS値
PJC(PUBG JAPAN CHALLENGE)Season1 の怒涛の135試合を観戦し、各チームメンバーの移籍やら引退劇も含め、はじめてPUBG熱が冷めてきて、時間も相当奪われるし『もう観戦やめようかな…。』なんて思い始めていました。
が、今日まで過ごしてみると、Predator League 2020/21 Grand Finalもがっつり観戦していました…。もはや中毒状態ですね。涙
プレデターリーグですが、ここまでDGW(DetonatioN Gaming White)が日本勢の中で最も上位に居てもはや風格がありますが、やはりSunSisterが気になります。
実は PUBG 観戦のモチベ低下の原因は、kendesu選手がロスターから外れたことと、Fhy選手の脱退がめちゃデカイです…。ガチでショックでした。
でも、本人たちも自分で判断していますから、こんな43才のおっさんが悲しんでもしょうがないですからね、新生サンシスを応援していきます。
さて、いつもの FPS 測定ですが、もはやグラフィック性能は高い事は分かり切っているので、全部ウルトラ設定でプレイしてみました。
ウルトラ設定で3回プレイ
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マップ | 平均FPS |
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Paramo | 148 |
Sanhok | 154 |
Erangel | 132 |
私のモニターは解像度が 2560 × 1440pix のもですが、上記の3マップ全てにおいてウルトラ設定でプレイしましたが、降下時でマップの様子(建物など)はクッキリと描画されました。
初動ファイト(武器ガチャ)も、降下完了手前までにしっかりと描画され、めっちゃ快適にプレイ出来ました。
PUBGって FPS の中でもクラッシュが多いイメージなので、PUBG がここまで快適にプレイできれば、フォートナイト、Apex Legends、VALORANT などの人気どころは間違いなく快適にプレイできるでしょう。
良い点・イマイチな点
GALLERIA XA7R-R37 をレビューして、良い所とイマイチだと思う所を正直にまとめてみました。まずは良い所から。
- ケースがめっちゃかっこイイ!!
- グラフィックボードの装着が頑丈!!
- 内部の空間に"ゆとり"があってエアフローが完璧!!
- M.2 SSD に標準でシールド(ヒートシンク)が付いている!!
- マザーボードが GALLERIA オリジナル!!
この5点が注目できる点かと思いました。
GALLERIA のケースが新しく刷新されてから標準で、大型ステー(補強部材)であるリジッドカードサポートでグラフィックボードを固定してくれるようになりました。
今回の Zotac の RTX 3070 は RTX 3080 や 3090 ほど横幅が無く、リジッドカードサポートは無いのかな?と思っていましたが、しっかりありました。
対してイマイチだった所は、
- バックパネルのインターフェースがちょっと物足りない…。
- グラフィックボードの高騰の煽りを受けた価格…。
- システムドライブ以外のストレージがない…。
という点が気になりました。
まず、ゲーミングPCとしてストレージの容量不足があると思います。Cドライブにゲームデータをインストールするのも良いのですが、空き容量は不安です。
例えば Apex Legends だけインストールするにしても 必要な容量は 22GB以上ですから、多くのゲームタイトルをローカルにインストールするだけでも Cドライブの空き400GB ちょっとでは不安があります。
予算に余裕があれば、プラス 1TB の SSD の追加カスタマイズが理想ですが、もうちょっと予算を絞りたければ、512GB あたりの SSD を別途購入する事をおすすめします。
バックパネルのインターフェースは DisplayPort が無いなどちょっと貧弱な印象がありますが、グラフィックボード側で対応できるので良しとも言えます。
価格については…正直今はちょっとタイミングが悪いとしか言いようがありません。ここまでグラフィックボード単体が品薄になった記憶が自分には無く、
このような感じで価格が高騰していますから、GALLERIA シリーズはもとより他の BTO メーカー、PCブランドなども確実に価格(値上がり方向)に影響をもたらしています。
こればかりはどうしようもないのですが、もしどうしても納得がいかない場合は、価格が落ち着くまで購入自体を見送るしかありません…。
以上、良い点とイマイチな点を挙げましたが、このモデルは全体的には満足度がめっちゃ高いモデルです。RTX 3070 のパワーの凄さは本当に魅力的です。
これからゲーミングPCを購入しようと思っている方。お財布事情はあるかもしれませんが、気合を入れて RTX 30 シリーズ搭載モデルは本当にオススメですね。
以上、GALLERIA XA7R-R37 のレビューでした。