raytrek ZF(GeForce RTX 2070 SUPER × Intel Core i9-10900K 登載)レビュー&評価
標準スペック・サイズ
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グラボ | NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB |
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CPU | Intel Core i9-10900K(3.70GHz-5.20GHz/10コア/20スレッド) |
メモリ | 32GB(PC4-21300, DDR4 SDRAM, 8GBx4, デュアルチャネル) |
SSD | 512GB SSD(M.2 2280, 読込速度 3200MB/s, 書込速度 2000MB/s) |
HDD | 4TB |
マザーボード | Intel Z490 チップセット搭載 ATX マザーボード |
電源 | 750W(80PLUS GOLD) |
サイズ | 207(幅)x 509(奥行)x 440(高さ)mm |
重量 | 約 13 kg |
OS | Windows 10 Home インストール済み |
※最新スペック・情報は必ず公式サイトにて確認下さい。 |
ドスパラのクリエイターPCシリーズから raytrek ZF(レイトレック ゼットエフ)をお借りする事が出来たのでレビュー&評価します。
クリエイターPCと言いつつも Quadro ではなく GeForce RTX 2070 SUPER を搭載しているので、ゲーミングPCとしても大活躍できる一台となっています。
最大のポイントは Core i9-10900K というハイスペックお化け CPU を搭載している所で、RTX 2070 SUPER との組み合わせがどれ位の性能を生み出すのか?注目です。
グラフィックボードのメーカー
今回搭載されていたグラフィックボードは、ドスパラと言えばの Palit(パリット)ではなくてZOTAC(ゾタック)でした。
ただ、ZOTAC公式サイトにはラインアップされていない製品で、おそらくドスパラやその他BTOメーカーに卸す専用のモデルか何かでしょうか…?
よくよく調べてみると、ZOTAC からはGAMING GeForce RTX 2070 Blowerというラインアップが出ていて、これのデザインと一緒なのですが、SUPER に関しては情報がありませんでした。
GEFORCE RTX のロゴがカッコイイです…が光りません。補助電源は 6pin × 1 + 8pin × 1となります。
GPU-Z(ZOTAC GeForce RTX 2070 SUPER)
背面のインターフェース群
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DVI | HDMI | DisplayPort |
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1 | 1 | 3 |
ゲーミングPCとしてもめっちゃ凄い
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 24805 | すごく快適 |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 10208 | とても快適 |
標準品質 | 13526 | とても快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 6 | 133326 | 快適に動作 |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 65954 | - |
バイオハザード6 |
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- | 31807 | RANK S |
GeForce RTX 2070 SUPER & Intel Core i9-10900K 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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10 288![]() |
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Graphics Score | CPU Score | |
9 927 | 12 967 | |
上位11%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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21 840![]() |
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Graphics Score | 24 583 | |
Physics Score | 29 274 | |
Combined Score | 9 848 | |
上位7%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位11%、FIRE STRIKE 1.1 では上位7%というかなり凄いスコアを叩き出しました。過去にレビューしたモデルの中でも最高値レベルだと思います。
ゲームの快適さは?FPS値測定
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
最高品質 | 28 | 213 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
高品質 | 65 | 102 | |
標準品質 | 103 | 137 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
設定 6 | 231 | 358 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 322 | 577 | |
バイオハザード6 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 48 | 271 | |
GeForce RTX 2070 SUPER & Intel Core i9-10900K 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
一応ゲームにおいてサクサクヌルヌル表示できる基準的な値が 60fps と言われていますが、全てのベンチマークソフトの全設定において余裕のスコアです。
間違いなく快適な環境でプレイできます。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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14 200![]() |
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Average frame rate | Target frame rate | ||
309.55 fps | 109.00 fps | ||
上位1%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
なんと上位1%の性能でした!すげー。
動画編集の能力をチェック
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは9.2です。ボトルネックはありません。高次元のパーツ構成です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度をチェック
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各パーツの最高温度 |
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グラフィックボード(GeForce RTX 2070 SUPER) | 80℃ |
SSD(PHISON PS5012-E12S-512G) | 36℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークスコアを動かしている間ずっと測定していた数値になります。
CPU の温度が何故か測定できませんでした。
CPU-Z(Intel Core i9-10900K)
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CPU-Z Ver. 1.90.1x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 603.5 |
CPU マルチスレッド | 7421.7 |
リファレンスは Intel Core i9-9900KF です。マルチスレッド性能が抜群です。
CINEBENCH R20(Intel Core i9-10900K)
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CINEBENCH R20 の測定結果 |
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CPU | 6186 pts |
CPU(Single Core) | 528 pts |
MP Ratio | 11.715 x |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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7 449![]() |
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上位1%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
ここでも上位1%の性能でした。まじで完璧なスコアです。Core i9-10900K 恐るべし。
CrystalDiskMark(SSD)
PHISON PS5012-E12S-512G |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 3335.79 | 2447.38 |
Seq Q1T1 | 1692.44 | 2360.72 |
RND4K Q32T16 | 786.39 | 2406.11 |
RND4K Q1T1 | 52.78 | 173.61 |
CrystalDiskMark(HDD)
SEAGATE ST4000DM004-2CV104 4000.7 GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 190.42 | 191.04 |
Seq Q1T1 | 196.51 | 194.41 |
RND4K Q32T16 | 1.69 | 1.57 |
RND4K Q1T1 | 0.63 | 1.49 |
目隠しパーツのチェック
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無い目隠しパーツ群をチェックしていきます。CPUクーラー、マザーボード、メモリ、電源ユニットをチェックしてきます。
CPUクーラー
raytrek ZF には標準構成で「静音パックまんぞくコース」が適用されています。今回のCPUクーラーは虎徹 MarkⅡが取り付けられていました。
マザーボード
マザーボードはASUS PRIME Z490-Pでした。Intel Z490チップセットの ATX になります。
ASUS PRIME Z490-P バックパネルインターフェース
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PS/2 | キーボード/マウス | 1 |
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USB 2.0 | - | 2 |
DisplayPort | - | 1 |
HDMI | - | 1 |
USB 3.2 | Gen1 Type-A | 2 |
USB 3.2 | Gen2 Type-A | 2 |
LAN | - | 1 |
S/PDIF出力(光角型) | - | 1 |
オーディオジャック | - | 5 |
USB端子の数とオーディオジャックが充実しています。ただし、USB Type-C はありません。
メモリ
SAMSUNG M378A1K43CB2 |
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容量(1枚あたり) | メモリチップ規格 | モジュール規格 |
8 GB | DDR4-2666 | PC4-21300 |
メモリは SAMSUNG 純正の DDR4 2666 8GB が4枚という構成でした。
メモリスロットの空きはありません。
電源ユニット
電源ユニットはチェックし忘れましたが、フルモジュラータイプなので配線はスッキリしていると思います。
PUBGをプレイした体感とFPS値
ちょうど SANHOK(サノック)が新しくなったのでこの raytrek ZF でプレイしてみました。コロナの影響でPJSの日程や仕様などに変更がありましたが、世界大会や国内のイベントなどが結構あって面白かったです。
TPP SANHOK ソロ ウルトラ・高・中 でプレイ
設定 | 平均FPS |
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ウルトラ | 164 |
高 | 184 |
中 | 212 |
数値的にはまったく問題ありません。終始超快適な数値で推移しました。
ウルトラ設定では降下の段階で建物がくっきり描画され、初動の武器ガチャでも余裕の処理速度で全く問題なく激戦区の初動ファイトが出来ます。
本当に快適過ぎて感動しました。
良い点・イマイチな点
raytrek ZF をレビューして、良い所とイマイチだた思う所を正直にまとめてみました。まずは良い所から。
- 超ハイスペックでストレージも豊富!全ての用途に完全に対応!!
- クリエイターPCだけどゲーミングPCとしても超一流!
- ストレージ(3.5インチベイ)は右側面からアクセス!交換などしやすい!!
この2点が特に注目できる点かと思いました。対してイマイチだった所としては、
- ベイが8つは流石に多過ぎる…。
- メモリスロット4つが最初から全部埋まっている…。
という点が気になりました。
良い点として挙げた3.5インチベイへのアクセスですが、右側面からとなります。コチラ側に集中しているので交換や増設などやりやすく、管理がしやすいです。
と同時に、ちょっとこんなにベイの数は要らないかと思います。その分ケース本体は大きく重くなっているのでそこはデメリットかと。
因みにこのモデルはゲーミングPCとしても超一流と評価できますが、それなら新しく登場した GALLERIA XA7C-R70S も選択肢としてアリじゃないかと思います。
刷新されたケースデザインですが、非常に優れておりなんならこっちの方がクリエイターPCと言ってもいい位です。
GALLERIA XA7C-R70S も同じく Intel Core i9-10900K と GeForce RTX 2070 SUPER を搭載しており、ストレージやメモリの容量が少ない&マザーが性能的に劣る分価格が安く、20万円を大きく下回っています。(税込18万円くらい。)
ということで、この2台を比較してからでも良いのでは?と個人的には思います。
以上、raytrek ZF のレビューでした。